“こめ油”に惚れました

NPO法人 みちのく6次産業プラットフォーム 副理事長 佐々木雅弘

2011年、松島アグリ塾に参加した際、米の開発を行っている方より『今後は、こめ油が熱い』との情報をいただきました。ある方は『水田が油田』という表現をしていました。玄米を精米した時に得られる米ぬかから作られる、日本の水田の力を最大限に生かした植物油なのです。
身近に感じられる方は少ないと思いますが、全国の学校給食の60%で、すでに使用されています。こめ油の抗酸化成分は、揚げた後の品質を長持ちさせるので、ポテトチップス用揚げ油としても使われています。学校給食の栄養士さんの口コミで人気上昇中なのです。
こめ油の最大の特徴は、コレステロールの調整作用や抗酸化作用がある植物ステロールやγ-オリザノール、トコトリエノールが含まれている健康に良い食用油ということです。全て国産で、遺伝子操作の心配もありません。コレステロールの消化吸収を阻害して血液中の余分なコレステロールを減らす働きのある『植物ステロール』の含有量は植物油の中で最大で、その特徴から『油の食物繊維』とも言われています。
私が所属するNPO法人『みちのく6次産業プラットフォーム』では、2011年より『みち6研究会・米の機能性・こめ油研究プロジェクト』を立ち上げ、宮城大学の教授、県の方、製造メーカー、商品開発会社、農家の皆さんと一緒に今後あるべき米の有効利用について、勉強しています。
また、こめ油と、米から作られる食材を組み合わせた料理をみんなで楽しんだりもしています。こめ油は本当にさらっとしており、油の重さを感じさせません。料理の中では油としてではなく、一つの調味料として料理に参加している気がしました。控えめだけど存在感があるのです。
日常の油として使って健康になり、さらに多くの方に使われることにより、我々が大好きな水田、日本の原風景が守られる、そんな将来的な可能性のある素材です。